4月29日(日)・30日(月)と茨城県つくば市へ。 神社へと向かう、古くからある道路沿いには、黒い瓦屋根の家々。 とにかく豪華。重そうです。 よくみると、屋根の高いところには、苗字が書いてある瓦があったり、魚が反っていたり。 立派なお宅が多い背景には、稲作はもちろんありますが、 養蚕やたばこ、ミカンやナシなど、比較的豊かな一次産業が存在していたとのこと。 アカマツの産地でもあるようで、家の中も豪華な造りだそうです。 写真は、大きな長屋門。 こんな建造物が当たり前に、いくつも、そして隣り合ってありました。 経済的な豊かさはもちろんでしょうけれど、 モノゴトに対する普遍的な価値観のようなものがあるのでしょうね。 その価値観は、この土地で生きていくための知恵と工夫の結果として。 ユタカサって、そういうことかも、と考えてみたり。 再生した民家もありますが、多くは当たり前に暮らしが営まれている民家だということ。 終始、「すごい!」「かっこいい!」を連発した2日間でした。 黒い瓦屋根ばかりではなく、大谷石の塀や倉、通りに面した漆喰の蔵、背の高い垣根、 そして、筑波流という独特な茅葺き屋根。 漆喰の蔵に、不思議な模様をあしらった壁もチラリと見えました。 それと、土壁の色が栗原より黒いような… 気がする。どうかな… 定かではありません。 昼食をご馳走になったお蕎麦屋さんのトイレにあった真竹の竹瓦。 茅葺きや土壁もですが、上手に竹を活用しています。 さて、今回の旅は、友人宅の長屋門を修復するのに、 友人宅の母屋を設計した筑波大の安藤邦廣教授と(株)里山建築研究所の皆さんとの 打ち合わせのため… なんちゃって。 実のところは、よく段取りが分からないまま、便乗して付いて行っただけ。。 それなのに、安藤先生や研究所の居島代表、研究員の松本さんから、 分かりやすく丁寧な案内と交通から食事、宿泊まで面倒をみてもらい。 感謝でいっぱいです。 ワークショップやグリーン・ツーリズム、プロボノなど、 参考になる事例も教えてもらいました。 「-」と「-」を掛けて、太字の「+」にしたようなお話ばかり。 景観もすごいけど、ヒトもすごい。 楽し過ぎて、頭の中はグルグルと渦をまいて大変です。
by keitoratourism
| 2012-05-05 08:00
| 旅先
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