鏝絵
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うなぎ絵?と間違いそうですが(間違わないか…)、「鏝絵(こてえ)」。
左官職人が、鏝を使って描いた立体的な漆喰の絵です。

立派な庭木に遮られ、なかなか全身を見せてくれない、とあるお宅の土蔵。
下の方には格子のなまこ壁、上の方には鏝絵が。
年月を経た色合いがカッコイイ。

ナマコ壁を見る機会は多いけれど、鏝絵のある蔵は、
栗原ではなかなかお目にかかれないので、
その柄をよ~く見ようと、たまたま庭にあった脚立をお借りして、
脚立から身を乗り出して木の枝の隙間から蔵を覗くと…

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2羽のウナギ… ではなくウサギが追いかけっこしていました。
前を走るウサギは、後ろのウサギを振り返り、いたずらっ子のような表情。
うぅぅ… 面白い。

左官職人はすごいな。土から出来ているとは。。

2008年の岩手・宮城内陸地震、2011年の東日本大震災と
相次ぐ大地震で、多くの土蔵が姿を消していくのを目の当たりにしてきましたが、
この土蔵は修復を予定しているそう。
良かった。

地元の左官職人が塗った人間味にあふれた表情の粗壁も、
他の地域の左官職人が塗ったのであろう、美しい漆喰も、
取り壊されると、モノとして形が無くなるだけではなく、
今や辿ることが困難な名前の知らない職人さん達の
ワザも一緒に消えていきます。
何より残念…

職人のワザの結果としてある、鏝絵や土壁が、
なるべく長く存在し続ければ良いなと思っています。
by keitoratourism | 2012-09-05 22:50 | 世間遺産
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