車窓から
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走る自動車の車内から写した写真。
茅葺にトタンをかけた大きな家が隣り合って並んでいます。
う~ん、素敵です。

2013年のある資料を見ると、
日本人の旅の目的は慰安旅行や見学・行楽が7割を占めるそうな。
旅行タイプでは、周遊と温泉が相変わらず人気のようです。

あれっ? もう随分と前から、
旅行・観光のニーズが変わってきたと聞いていましたが、
実際の数字を見ると、その変化は感じられません。

多分、実態としてはもっと複雑で、
旅行事業者からの統計には反映されない「旅」の姿がとても多く、
また、把握するにはあまりにも多様すぎて、
何をもって「旅行」とか「観光」とか定義するのか…
どんな方法で人数をカウントできるのか…
もし自分が統計を担当する立場になったらと思うと、
パニックに陥りそう…

ということで、前置きが長々となりましたが、
僕の場合、「旅」の大半は仕事での出張とたまに行く家族との小旅行。
その旅先で一番楽しみにしているのは、
訪れた地域の人々の営みを感じること。
営みを感じられるのが、家の造りや田んぼや畑、
地形や土地の利用の仕方、そして食べ物。

理由は仕事や家族旅行であっても、
目的はそのあたりが常です。

ということで、2度目の前置きが長くなりましたが、
先日、福島県南会津郡桧枝岐村に行ってきました。
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村民が守り伝えてきた「桧枝岐歌舞伎 」の観覧が一番の目的で、
会場の雰囲気と歌舞伎に魅了されました。

それに匹敵するほど楽しかったのが、
桧枝岐村への行き帰りの道中で、自動車の中から眺めた家並みと景観。
南会津郡のあたり… としか場所は特定できませんが。

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とにかくやたらと多かった茅葺屋根。
大内宿はもちろんですが、周辺にもいっぱい。
価値観が息づいているのでしょうね。

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茅を畑に立てている光景をたくさん見ました。
こちらは土蔵に立てかけられた茅。
茅葺の材料としてなのか、はたまた違う用途でも使うのか。
気になります。

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窓以外を全面トタンでカバーした土蔵。
壁は波トタンかな。キレイに囲んでいます。
ほとんどが茅葺かトタン屋根で、
街中でたまに瓦屋根を見かける程度でした。
雪深い地域だからかな。

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丸の中に「水」の文字を書いた石倉や土蔵がたくさんありました。
どんな意味なのでしょう。
同じ屋号なのか、火災除けなど何か別の意味なのか…
地元の方のお話を聴いてみたい。
家と繋がった形状の土蔵もたくさんありました。
写真は撮れませんでしたが、それも気になって気になって。

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茅葺に被せたトタン屋根には数字が。多分、西暦。かな。
和暦ではなく西暦というのがおもしろい。
1977年、トタンを被せた年かな?
それとも何か記念の年でしょうか。

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パッチワークのようにトタンが屋根に張られた土蔵。
補修用なのか古い茅が立て掛けられています。
もともとは漆喰だったのか…
近くで観察したくなるな。

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長屋門のような形状の土蔵。
この存在感。う~ん、何の目的の建物でしょうか。

走る車の窓ガラス越しに、
気になることがあると写真を撮りまくってしまいました。
なるべく個人のお宅が特定されないようなものを選びましたが、
他にも気になるモノがいっぱい。

どうして茅葺とトタン屋根が多いのか、
どうして母屋と蔵がつながっているのか、
どうして萱場がたくさんあるのか、
無知も手伝って、興味を刺激する景色にたくさん出会えました。

気候や地形や生業と関係しているのでしょうね。
いつかまた機会があったらお邪魔して、
次は地元の人にお話を聴いてみたいな。
自分の推測があっていたら嬉しいし、
間違っていたら新しいコトが学べるし。

栗原にまもなく着くころ、隣に座っていた方から、
「何を撮っていたの?」と…
人の興味や関心は千差万別ですね。
同じ価値観の人との旅は心地よいですが、
違う価値観の人との旅も刺激的です。

異質なヒトモノコトに触れるのが、
旅の醍醐味かもしれません。

それにしても、長々と書きすぎました (^^;)



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by keitoratourism | 2014-05-19 03:41 | 旅先
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