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長屋門
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今日は久々に市内のあちこちをケイトラで走り回りました。

豆腐を作ったり味噌用に蒸した大豆を食べたり若柳地織で布を物色したり。
しばらくぶりに会ったあの人もこの人も、みんな笑顔で、元気で。
まだ雪は残っているけれど、もうすぐ春が来る!という期待感がヒシヒシ。

そして、こちら、むげよすざにも、期待感が高まる光景。

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屋根を葺く材料の杉板がいっぱい。
昨年伐採した樹齢50年から100年の杉。

「日本の民家は、稲作と農耕から生まれている」
筑波大学の安藤邦廣教授の言葉。
栗原の長屋門も、もちろんしかり。板倉も土蔵も。
衣食住はみ~んな繋がっていて、そこに、道理というものがあるように感じています。

でもその繋がり、今の時代はちょっとだけ解れたり、綻びたりすることがあって、
それはそれで、仕方がないと受け入れつつも、
観光やツーリズムが、解れや綻びを繕う手助けになるのではないかと思っています。

それと、ワクワクして楽しいと思うことが、
僕の場合は、ココラヘンにあるということみたいです♪

そうそう、もうすぐ thank youの日。
ワクワクすることを教えてくれた師匠の誕生日でもあります。
今は空よりもっと高いところにいる師匠に感謝です。
by keitoratourism | 2013-03-03 00:16 | column
杉皮剥ぎ
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この杉の木、樹齢約100年…
長屋門の屋根を葺く板にしてしまうという、何とも贅沢な試み。
本当にいいの!?
むげよすざの杉林で、屋根材に使う木を伐採し、杉の皮を剥ぎました。

皮と木の間に樹液が流れる秋彼岸までが、皮を剥ぎやすいと聞き、
何とか彼岸前に間に合いました。
参加者も募り、むげよすざファミリーと一緒に作業しました。
そして本日の助っ人は、地元の木こりさん。
むげよすざのお父さんと一緒に、それは順調に、樹齢約50年,60年の木を
次々とチェーンソーで伐採していきます。

樹齢約100年の木が伐木される光景は圧巻でした。
ミシミシ、ボキッと音がしたかと思うと、狙いどおりに杉の間を抜け、
埃をあげて、枝や葉を飛ばしながら倒れていきます。
倒れた瞬間、ダ~~ンという地響き。
安全を確保して、遠くから眺めていても、体に伝わる震動。
初めての体験に感激しました。

でも、なかなか倒れずに苦労したようで、
木こりさんのくさびが一つ壊れるほど、ハンマーで叩いたそうです。
ハンマーを持った手が痛いと、むげよすざの若旦那。

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さて、感動してばかりもいれないので、杉皮剥ぎです。
ノコギリで木が一周するまで皮を切り、
杉皮剥ぎ用の鎌で縦に切れ目を入れて、
切れ目から皮を剥いでいきます。
皮がきれいに剥がれていくのは、とても気持ちがイイ♪
特に太くて皮の厚い木ほど、キレイに剥けました。

皮を剥がすと、瑞々しい木肌が出てきて、表面はやや滑りのある樹液で、
汗をかいたようになっていました。
モノは試しと、みんなでなめてみると、これがほのかに甘い!
今日一日で、いくつもの初体験でした。

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剥がした杉皮です。裏側もツルツル。
でも、1日もたつと、裏側にはみたらし団子の餡のような樹液が出てきます。
手に付けてしまうと、ベトベトで落とすのに一苦労。
子どものころ、解っちゃいるけど、あまりにキレイなので触っては、
後始末に苦労したのが思い出されます。
つい先日は、むげよすざのお父さんのアドバイスで、
燃料用の油でこすったら、見事に取れました。

切った木はこれから製材して、長屋門の屋根を葺く材料になります。
以前に茨城県に行った際にアドバイスしてもらった大和葺きという板葺きの方法です。
杉皮は、屋根の棟に被せます。
まるで、簡単に出来そうな言い方ですが、切った木を搬出しなければならないし、
製材はどこでするのか、屋根をなおすときの足場はどうする…

宿題の多いこと。その分、楽しみも多いこと。

屋根を葺いたら、念願の土壁に。
ジワジワと近づいていく。ゾワゾワします。

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お父さんのおじいさんが植えたのだろう、という杉の木。
数代に渡って、手入れをして、引き継がれてきた杉を、
しっかりと後を継いだ人が使い、暮らしを営む。
お父さんと若旦那、偉い!!
その場面に立ち会えるのが、とても嬉しい日でした。
by keitoratourism | 2012-09-21 00:19 | 世間遺産
長屋門の修復
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「無理矢理入れんのっしゃっ!」
えぇ~~、と思うほど、建物を持ち上げ、柱も貫も土台もかなり強引に、
グイグイと入れます。
建物が「ミシミシ」と軋む音が。

80×2=160
頼もしい助っ人お二人の年齢です。
別にあわせる必要は無いのですが、足すより掛けるが似合う、
息の合ったというか、あうんの呼吸で作業を進める元大工のお二人。

「むげよすざ」の長屋門の修復は、アブラゼミが暑さをあおる8月の半ば、
腐った土台の交換から。
その前段階では、むげよすざファミリーが、土壁を丁寧に取り除き、
中にあった宝物を移動してくれていました。

作業の内容は、自分よりも年上の「箱ジャッキ(昭和47年製)」で、建物を持ち上げ、
朽ちている土台を抜き出し、長年の建物の歪を支えて痛んだ柱を1本は取り換え、
もう1本を途中から継ぎ直し、というもの。

そもそも、建てる手順と逆のことをするのだから、無理があって当然で、
「無理矢理入れんのしゃっ!」と。

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入れ直した土台です。栗の木。ちゃんと石の上に乗っかりました。
作業は丸2日間、「へぇ~」を連発しました。
詳しい作業の内容は、いずれオープンする(したい)プロジェクトのサイトで
紹介したいと思っています。

それにしても、自分たちで直すなんて、なんて大変なんでしょう。
何もかも手探りで、段取りもままなりません。
考えること、動くこと、そして、時間をつくること…
もう、行き当たりばったりです!

いずれは他の物件にも展開して、その先には…
と、高いコンタンがありますが、なかなか、かなり、大変。
だけど楽しい。
あわせると、タイヘンタノシイ。

そう、タイヘンも楽しめる。

「むげよすざ」の長屋門の修復は、くりはらツーリズムネットワークの後ろ盾で、
「くりはら復古創新プロジェクト」というプロジェクトのパイロット事業として展開しています。
古いモノに新しい価値を生み出して、
コトとヒトをつないで行きましょう、という趣旨です。

とうことで、次は屋根です。
「大和葺き」という方法で、トタン葺きを覆って、雨漏りを防ぎます。
杉皮を一緒に剥いでくれる助っ人募集中です。
2012年9月17日(月) 杉皮剥ぎワークショップ
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ツルン♪
by keitoratourism | 2012-09-13 01:59 | 世間遺産
ドローテク
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むげよすざの長屋門の修復が始められそうです。
先週は、土台をなおすために、雨が降る中で周辺を片づけ。
手があいたときに、落ちていた土壁の土に、雨水を浸し、こねて、
おにぎりのように握ってみました。

パサパサとした、藁を含んだ土は、水をつけると粘り気が出て、
ちゃんと塊になりました。
ほんの10分位のこと。

その泥おにぎりをケイトラの荷台に積んで、
1週間ほど放置してみると…

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カッチカチ!
乾燥して水気が抜け、石のような硬さに。
1m位の高さから、コンクリートの上に落としてみても割れませんでした。

元左官職人のおじいさんからは、「土は塗り替えたほうが良い」と
言われているので、全部は再利用できませんが、
少しは使うつもりでいたので、嬉しい実験結果でした。

再利用しても、崩れた土はたくさん余るはず。
練習を兼ねて、小さな枠を作り、土の壁掛けを作ろうかと。
枠は竹で組んで小舞もどきに、小舞かきは、藁で作ったコデナワを使い。
な~んて、ニヤニヤして考えていると、
「土見てテンション上がってるよ~」と言われ。。

だって、パサパサの土が、カッチカチになるなんて!
オモシロすぎ。

土と藁と水をまぜて、仕上げは太陽と風で。
ローテクなような、とってもハイテクなような。
ドローテク…
by keitoratourism | 2012-06-24 00:09 | etc.
土台
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手斧(ちょうな)で削った梁をみて、「150年は経ってるな」と話しているのは、
80歳を過ぎた元大工さん。
職人シリーズ(?)2人目は、曲がった木で家をこしらえていた大工さん。

友人宅の長屋門は、屋根も葺き替えたいし、土壁も塗りたいし、
でも、一番の課題は、土台の修復。
どう直したらよいものか、やっぱりプロに直してもらうべきか…と、
友人は頭を悩ませていました。

「おまえらでは無理だ!」と言われるかもしれないと思っていましたが、
「ジャッキ貸すから、やってみらいん」
えっ、あっさり。。
元左官職人さん同様、「やってみらいん」がでました。

土台に使う木は、栗の木が良いとのこと。
でも、友人宅にストックしてある材料には、栗の木がない…
どこかにないかな。。

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それにしても、年配の方のお話を聴くのは、おもしろくて。
大工仕事の話だけではなく、人生のいろんな出来事を聴けました。
とりあえずメモ。分からないところは、後で聴いたり、調べたり。
とは言っても、技術的な話は正直、ほぼチンプンカンプン。
ああして、こうして、と言われても、どこからどうしたら良いのやら???

それでも、修復作業の全体像が見えてきました。
意外にも何とかなりそうな気もするし、やっぱり難しそうでもあるし。
でも、職人さんが2人、指導してくれるので心強い。
妄想から少しずつ、現実に近づいてきています。
ジワジワと。

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大工さんの話を反芻しながら、眺めた友人宅の田んぼの景観。
この家にくると、あっちにもこっちにも楽しいモノがあります。
夕方5時、日が長くなりましたね。
by keitoratourism | 2012-06-11 21:27 | 世間遺産
けっから
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友人宅の長屋門の土壁に手をあて、
「これは全部塗り替えだね」と、言っているのは、
80代の元左官職人さん。
「この土壁の土は使わないほうがいいね」とも。
「もう忘れたよ」と言いながら、
いざ壁を前にすれば、スラスラ出てくる診断結果。

伝手をたどって、念願だった土壁の左官職人さんを訪ねたのは、
この場面から2時間前。

「土壁を塗りたい」なんて言ったら、
「甘い!」と怒られるのも覚悟のうえでしたが、
「できるから、やってみらいん」と。。

俄然、テンションが上がり、土づくりから、小舞(木舞)かきの材料や道具などなど、
今と昔を行ったり来たりしながら、しつこく質問をしていると…
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鉛筆を篠竹に、ビニール紐をコデ縄に見立てて、小舞(木舞)かきの仕方を見せてくれました。

しまいには、「んで、現場さ行ってみっか。ばあさんも行こうや」
左官職人の名パートナーとして、ある意味、おじいさんより
左官の仕事に詳しいおばあさんも同行して現地へ。
最初の写真の場面になりました。

ラッキーです。本当に。まさかの展開。(本当は狙っていました)

おじいさんを見送り、早速、持ち主の友人と土探し。
持ち主のお父さんに聴くと、今から約40年前に、
作業場の土壁に使った土がある場所が分かりました。
土も見つけたし、土作りの場所もあるし…

ここ数年、縮まらない土壁との距離に焦っていました。
それが嘘のように、急に数歩進めた感覚です。
今までは、本を読んでも、崩れかけた土壁を観ても、
気づかなかったいくつかのことが、
今日の数時間で観えるようになりました。

いや、本当は、まだまだ距離はあります。当然ですが。
でも、多分、進んだと。

1日たっても、興奮がおさらまらないので、
もうちょっと気持ちを落ち着かせてから、
おじいさんとおばあさんから聴いた話は
整理してみようかと思っています。

なんだか、一気にまとめるのは、もったいない気がして。

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ゴソゴソと、物置の奥から出してきたのは、
錆びた鏝とコデ縄。

「けっから、研いでつかわいん」
(あげるから、研いで使いなさい)

いや、でも、すでに今日はかなりいろんなの貰いましたよ…
でも、貰っちゃいます。
by keitoratourism | 2012-05-28 01:13 | 世間遺産
長屋門にまつわるetc.
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土壁の長屋門。
門の両脇に部屋があります。栗原市の代名詞のような建造物です。

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長屋門の裏側。
薪の積み上げ方が“まで”。

明治に建てられたこの長屋門は、
度重なる大きな地震でそろそろ補修が必要な時期。
ということで、自分たちで遊びながら直せないものかと同年代の持ち主と相談に。

2人で妄想を膨らませながら、長屋門や敷地内を歩いて見てまわりました。
敷地内といっても、庭から360度ぐるっと眺めて目に入る
山、田んぼ、畑、水路、牛、牧草地、建物、etc.
全部が敷地なので、あっという間に2時間が過ぎました。

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杉林へと続く細道へと手招きされ、進んでいくと…
奥には木小屋。
ここが一番の妄想ポイントに。
木小屋までのアプローチもイイ。

楽しい妄想がパンパンに膨らみ、さてさて、どうしましょう。
これもまたタノシ♪
by keitoratourism | 2012-04-07 21:08 | 世間遺産